クラミジア
クラミジアによる子宮頸管炎の症状は、帯下の増量、不正出血、下腹部痛、性交痛、増悪した場合、腹膜炎による発熱、激烈な腹痛などがみられます。さらに上行性に広がった場合、肝臓周囲炎を発症することもあります。ときに、無症候性に卵管障害や腹腔内の癒着をきたし、卵管性不妊や子宮外妊娠の減となることがあります。簡便な抗原検査法として迅速な酵素抗体法がありますが、核酸増幅法がこれより 1000倍以上感度が良いとされています。 保健所等で行っている血液検査は、クラミジアに対する抗体の有無をみる検査となり、かつてクラミジアに罹患した場合、治癒後でも長く陽性が出ることがあります。 クラミジア頸管炎の約20%にクラミジア咽頭炎がみられるため、咽頭検査も重要です。