尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス6型、11型による感染症で、陰部や肛門、子宮膣部、膣壁にいぼを形成します。
鑑別診断として膣前庭乳頭症があり、熟練した医師でも肉眼的に判別が困難な場合もあり、これらは病理学的診断では鑑別できないことから、当院では組織採取ののち、HPV6型ないしは11型のDNA型判定検査を行っています。膣前庭乳頭症についての詳しい情報は東京大田区にある高橋クリニック(泌尿器科)のHPに詳しく述べられていますので参考にされて下さい。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/fppp/
感染経路が明確にわからないことも多く、また、治療に難渋することも多々ありますので、精神的にもストレスフルな疾患と言えます。
ベセルナクリームによる治療や、凍結療法、焼灼、レーザー蒸散などの治療が行われますが、再発もしばしばみられることから、治癒後も6か月間は外来通院されることを、おすすめします。
現在日本で使用されているHPVワクチンにコンジロームのウイルスに対して予防効果を持つものがあり(ガーダシル)、海外で発症率を減少させるという報告もあります。