中絶手術は約20分ぐらいで、静脈注射による麻酔で用います。したがって、痛みを感じるとか、苦しいなどの症状はありません。
当院では、朝、食事せずに来院していただき、術後、麻酔が覚醒したら、その日のうちに帰宅していただきます。病室は完全個室です。
中絶手術日程
基本的には中絶手術を行う前に、一度診察に来ていただいて、患者様のご都合にできる限り合わせながら手術日を決めております。
妊娠週数が早過ぎて手術日程として不適切であったり、合併症などにより手術不能となることもあり、お断りしなければならない可能性もあるためです。
ただ、どうしても事前の外来受診が難しいようであれば、初診でそのまま手術もご検討させて頂きますので、お申し付けください。
手術についてのご説明について
人工中絶手術は、パートナーとあなたのお二人の同意のもとに成立いたします。
お二人でよくご相談の上、中絶手術のご予約をなさって下さい。
パートナーとご一緒にご来院していただいて、お二人で説明をお聞きいただいてもかまいません。
中絶手術前に十分なご説明をさせていただきます。不安や疑問を解消した上で中絶手術をお受け下さい。当クリニックでは十分なインフォームド・コンセントを徹底しております。
電話によるご説明は十分なインフォームド・コンセントではございませんので当院では実施しておりません。
中絶手術前には、患者様の特異体質や常用しているお薬などを含めた問診及び診察をしており、ご不安な方も何なりとご相談ください。
最近、妊娠週数が大きくなってからの方のご来院が増えております。
この様な場合の中絶手術は母体への負担が大きくなります。
中絶手術までの流れ
01
手術前日
02
術前処置
03
検査
04
手術
05
手術後
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- 01
- 手術前日
中絶手術開始の6~7時間以上前から絶飲絶食して頂く必要がございます。
※水やガム・フリスク(清涼菓子)・飴・常備薬・喫煙等全てご飲食頂くことはできません。 -
- 02
- 術前処置※7週を超えている方のみ
手術2時間前にラミセルという子宮の入り口をゆっくり安全に拡張する器具をいれる前処置を行っています。
インターネットを含めた外部の誤った情報等から、極度に怖がられる方も多くいらっしゃいますが、痛みはほとんどありませんので心配ありません。 -
- 03
- 検査
問診
アレルギーや特殊体質、甲状腺機能異常やぜんそく発作既往について問診いたします。
血液検査
血液型RH(-)等の希少な血液の方や肝炎など感染症を疑われた場合は、精密検査後に手術を実施致します。持病等がある方は事前にご連絡下さい。
常用薬の確認
安定剤やステロイド剤、甲状腺剤やぜんそくなど、常用薬がある場合は事前にお知らせ下さい。中絶手術後、当医院よりお薬をお出しすることがあります。薬の種類によっては、常用薬と併用することが難しい場合がありますので、安全の為に常用薬をご使用の方はご持参下さいますようお願いいたします。
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- 04
- 手術
手術時間は約20分ぐらいで、静脈注射による麻酔で行います。全身麻酔同様、意識がないので、痛みを感じたり、苦しいなどの症状は基本的にはありません。
ただ、生理痛が極端に強い方や、子宮の形の屈曲の強い方などは、術後に生理痛のような痛みを感じる場合がありますが時間とともに軽快していきます。
また、術後数日間、子宮が収縮する際の痛みを感じることもありますが、子宮が収縮し止血する目的とともに、もとの大きさにもどる過程で起こることなので基本的に心配はありません。
※麻酔覚醒時に吐き気があることがありますが、時間とともに軽快します。 -
- 05
- 手術後
術後、麻酔が覚醒したら、その日のうちに帰宅していただきます。病室は完全個室です。
術後、1~2週間くらいは生理のような出血がみられますが、子宮の形や収縮のしかたには個人差がありますので、出血の期間については短いこともあれば長引くこともあります。
中絶手術後の諸注意について
退院時の中絶手術後の諸注意は必ずお守り下さいます様お願い致します。退院時の諸注意は、麻酔から完全に覚醒後、詳しく説明させて頂いております。
生活について
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- 中絶手術後のお食事は、通常通りで問題ございませんが、お酒・タバコ・刺激物については2~3日はお控え下さい。
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- 妊娠初期での中絶手術は体への負担が少なく、中絶手術後に極端に強い痛みを伴うことは稀なので、一般的には翌日より通常の勤務は可能であると考えられます。
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- 授乳なさっている方に中絶手術後の授乳方法についてご説明させて頂いております。