私は基本的にテレビを観ません。ただ、あまりに手持無沙汰だったり、疲れて何もしたくなかったりの時だけ、テレビのスイッチをオンにします。すると、チャンネルを回していつも結局たどり着く番組は、決まってジャパネットたかたです。なにがおもしろいかというと、商品を紹介するデモンストレーターの話術です。思わず番組探しを止めてしまう、視聴者を引き込む力と、商品の性能を的確に無駄なく伝える力。値段を提示する直前の独特の間。これで期待を持たせる。表情や手ぶり身振り。さらに、たたみかけるような下取り価格の提示や付属品の紹介。さらにさらに今だけ、本日限り、とくる。それもコンビ、ふたりがかりで。もう降参するしかない。
普段、自分の伝えたいことの何パーセントが患者さんにいつも訊いていただけているだろうかと思い悩みながらの日々なので、彼らの話術を少しでも盗めないものかなぁと思いながら、いつも感心しながら観ています。ジャパネット話術の教則本、ジャパネットで売ってくれないかなぁ。