個人的なことですが、半年ほど前から左大腿部の神経痛に悩まされていました。夜間寝ている最中に突然、左足に強い痛みと灼熱感が走り、飛び起きるようになりました。最初はこむら返りかと思い、マッサージしたりストレッチしたりを試みましたが、とにかくある一定時間が過ぎるまで痛みが消えません。これは筋肉の痛みではなく神経痛だと気付き、信頼のおける整骨医に相談したところ、長時間座っていることで腸腰筋が固まってしまって、坐骨神経を圧迫しているとの見解でした。
以後、週2回筋肉をほぐす治療に通いましたが、少しマシになった程度で完全に消えません。ところが、ふと25年ほど前に勉強していた漢方の知識で、この症状にはこれが効くのではないかと、ある漢方薬を服用したところ、不思議なことに服用後ぴたりと症状が消えて、今は飛び上がるほどの痛みが全くありません。
医師になりたての頃、漢方薬の勉強にのめりこんでいた時期があったのですが、治療効果で即効性に欠け、いつの間にか遠ざかっていました。今回の経験で、症状と薬がぴたりと合えば、すぐに効果が表れるケースもあり得るのだとあらためて知らされ、再び漢方治療の勉強を再開してみようという気になっています。