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中絶手術をする際の静脈麻酔について

中絶手術

2018.03.19


よく手術の患者様から、術中、麻酔がちゃんと効くのか、必ず寝られるのか、途中で起きないのかなど、よく質問を受けます。初めてのことなので、皆さん恐怖心を持たれるのは当然のことと思います。麻酔が効いてくる感じというのは、私自身、全身麻酔の手術を過去3回受けていますので、よく憶えています。全身麻酔は気管にチューブを挿入して、ガスで麻酔薬を体内に送り込むものなので静脈麻酔とは異なりますが、気管内挿管するまえに、一旦静脈麻酔で深い睡眠状態に入る行程があるので、静脈麻酔が効いてくる時の感覚について、その部分については鮮明に記憶しています。この時のエピソードをお話しします。

点滴のラインから、麻酔薬が入っていくと、薬液による血管のジンジンした感じ(痛みではなくて)が伝わるので、この瞬間、薬がどの辺あたりを通過しているのがわかります。上腕を通過して、しばらくすると頭がぐらんぐらんと回る感じがして、そのあとちかちかした映像がみえます。
これを表現するのに、昔のテレビで深夜番組を放送していないとき、ザァ~をした画面が流れていたのですが、今のテレビはそのような画面はないらしく、イメージしていただくために何かほかの表現がないものか探してはいるのですが、これ以上のものが見つかっていません。
このザァ~のあと、「手術終わりましたよぉ~」と、看護師さんから起こされました。その間1時間以上たっているはずですが、一瞬に感じました。同じことが、この静脈麻酔の場合も、私はしょっちゅう経験しています。
手術が終わって患者様を起こした際、「もう終わったんですか?!!」とか、「え~早いですね~」とか、ひどい方(うまく麻酔が効いた方という意味で)になると、起きた瞬間、「手術いつ始まるんですか?」と訊かれ、「もう終わってますよ」とお答えすると、「」えっ~!!」という具合になります。そして術後はとにかく眠いです。ある一定の時間が経つと、麻酔の効果も消えて、眠気から解放されるのですが。

厳密に医学的見地から言うと、全身麻酔と静脈麻酔では大きく異なるわけで、同じテーブルで論じるには無理がありますが、患者様が経験したことがないことによって恐怖を抱いてる麻酔というものが、麻酔をかけられた側に立っての私の経験談により、漠然ではありますがイメージをとして、患者様の恐怖心を和らげるのにお役に立てればいいかなと思い掲載しました。

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